ABテストってどうやるの?初心者でも失敗しない方法や事例、おすすめツールを紹介!

初心者でも失敗しないABテスト Webサイト改善

「運営サイトでABテストをやりたいけどやり方がわからない…」
「ABテストをやっているけど正しいのか不安…」

このようなお悩みを抱えている方に、今回はABテストの方法についてご説明します。
Webサイトを改善していく上で、ABテストを行っていくことはとても有効で、より精度の高い改善が見込めます。ですが、実施には専用ツールの知識や施策立案能力、そして数値の分析能力などが必要になっていきます。一見難しそうですが、基本的な部分を押さえておけば誰でも導入が可能です!また無料ツールでも実施できるので、コストもかかりません!では、順を追ってABテストについて解説していきます。

ABテストってどんなもの?

ABテストとはWebサイトを改善する上で、「現在の状態」と「改善案の状態」を比較して検証するWebマーケティングの手法のことを言います。AB テストと言っていますが、比較するパターンは2パターンだけでなく3つ以上になっても問題ありません。

ABテストってどんなもの?

Aパターンが現在のサイトの状態になります。B(またはC・Dなど)がテストパターンです。ABテストとは、オリジナルパターンとテストパターンを、ツールを使って同じ比率で交互にサイトで表示させ、テスト期間中の数字を比較してよりよいパターンを決める事を言います。これを繰り返すことで、最終的に良いパターンのみが反映されたサイトにすることができます。
主なABテストの施策内容としては、キャッチコピーやイメージ画像の変更、コンテンツの追加などがあります。

ABテストの特徴として、リニューアルなどの大きな改善に比べて、部分的な改修がメインになるため、数値へのインパクトは少なくなります。しかし、その分リスクも少なく仮説を検証しながら実施できるため、着実にサイトを改善していくことが可能です。

ABテストの進め方

実際の流れ

ABテストの実際の流れは下記の内容が一般的です。

①施策立案

②ワイヤー・デザイン作成

③サイトへの反映・ツールでのテスト設定

④テスト開始・経過確認

⑤テスト終了・勝敗判断

⑥サイトへの勝ちパターンの反映

⑥が終わったらまた①に戻りますが、テスト終了後は次のテストがすぐに開始できるように①~②までは先行して進めておきましょう。
テストの実施期間はサイトのPV・セッション数などによって変わります。僕がABテストを行っていた時はテスト対象ページが2000PV(または1000セッション)まで溜まったらテスト終了の目安としていました。あくまで目安なので、数字に誤差があまり出ていなかったり不安要素がある場合は延長します。ページの種類によっても変わってくると思うので臨機応変に数字や状況を見て対応しましょう!

実施時の注意点

ABテストをする際にはいくつか注意点があります。以下の事に気を付けて実施するようにしましょう。

目的の明確化

ABテストを始める前に、何を目的とするかを明確にしましょう。テストの結果、問い合わせ数が増えても成約が減っていれば、本来の目的である売上アップは果たせません。本来の目的を確かめた上で実施するようにしましょう。

仮説立てが重要

施策を実施する前の仮説立てはとても重要です。ユーザーがどういった悩みを抱えていて、実施する施策によって行動にどのような変化が起きるのか、ABテストをする前に仮説を立てましょう。
もし仮説立てをせずにテストを実施してしまうと、勝敗判断の時に意図した通りの結果が得られているかが判断できません。また、ABテストで負けた場合にどこに問題があったのか分析することができず、勝った場合にもその後の改善案に繋げていくことができません。
必ず仮説をもって施策を行い、テスト後は意図に沿った結果になったのか分析をするようにしましょう。

1ヵ所のみを変更する

ABテストで改善する部分は必ず1ヵ所のみを変えるようにしましょう。複数の箇所を同時に変えてしまうと勝敗判断の時にどこが影響したのかがわからなくなってしまいます。
例えばファーストビューのメインイメージの改善テストを行う際に、イメージ画像とキャッチコピーを同時に変えてしまうと、どちらが数値に影響したのかが判断できなくなってしまいます。
改善したい点が複数ある場合、一気に変えてしまいたくなりますが、1ヵ所ずつ行うことで正確にテスト結果を分析できるので、無駄なく最短でサイト改善ができます。

効果が高い部分から行う

サイトの改善は必ず効果が高いところから行っていきましょう。ABテストによるサイト改善では、テストを走らせている期間がどうしても発生するため、限られた時間の中で最大限の効果を出さなければいけません。なので必ず優先順位をつけて実施していきましょう!
一般的に「ファーストビュー」「CVに近い箇所」の改善が高い効果が得られます。迷ったらまずはそこから改善を行っていきましょう。

期間は平日・休日を含めて1週間以上

テストを行う期間は月~日曜日までを含んだ1週間以上にしましょう。何故なら、平日・休日によってユーザーの購買意欲やユーザー層に違いが出る可能性があるためです。ABテストの結果の数値に差異が出ないように、平日・休日どちらも含んだ期間にテストを実施しましょう!

勝敗判断の方法

ABテスト終了後は、CVRやその他の数値(滞在時間・遷移率・直帰率など)から、勝敗を判断する必要があります。基本的にはCVRがメインの判断数値になると思いますが、その他の数値も含めて勝敗を判断することでより精度が高い判断ができます。
勝敗判断の際は、数値の結果だけを見るのではなく、必ず意図に沿った結果になったかも確認しましょう。もし、CVRが上がっていたとしても、その他の数値からユーザーが意図した行動をしていなかった場合は原因を探りましょう。そうすることで、ユーザーがどういった傾向にあるのかを踏まえた改善の方向性が定まり、次回からより効果の高い施策を出すことができるようになります。
期間後に結果の数値が僅差の場合は、テストを延長する事も視野に入れておきましょう。延長しても変化が見込めない場合は、Aパターンを勝ちとして次の施策を進めた方が、改善がスムーズに行えます。その都度、臨機応変な対応を心がけましょう!

ABテスト後の分析・仮説立て

勝敗判断の際は合わせて分析と仮説立てを行いましょう。テスト期間中の数値を見て、そこからユーザーの心理がどのように変化して、どのような行動をしたのか仮説を立てます。
ABテストでは勝つことよりも、テスト後の分析が重要です。勝っても負けても、ユーザーには何かしらの影響が出ているはずです。その分析がなければ何も情報が得られず、やりっぱなしで終わってしまいます。次のよりよい施策に繋げるために必ず分析と仮説立てを行うようにしましょう!

ABテスト後の分析

実際の施策事例

効果が出やすい施策

サイトのどこから改善するのか明確に決まっていない場合は、一番流入の多いページ(TOPページなど)か、コンバージョンポイントに近いところから改善を行っていきましょう!

TOPなどの改善をする際は、ページの上部(ファーストビュー)から行うと大きな効果が得られやすいです。ユーザーが最初に見る箇所なので、一番ユーザーが求めているものや検索意図に合った訴求を行うことが重要です。直帰率が高い場合はこの箇所に問題がある可能性が高いです。
施策事例)
・TOPのイメージ画像の変更
・キャッチコピーの変更
・メリットの訴求

コンバージョンボタンやフォームの入力ページなどは、ユーザーが依頼や購入を行う最終ポイントになるため、ここを改善することで直接CVRアップにつながる可能性があります。
施策事例)
・コンバージョンボタンのデザイン変更
・コンバージョンボタンのキャッチコピー変更
・フォームの項目数の見直し

オススメのツール紹介

ここからは実際にABテストで使用するツールについてご紹介します。無料で使えるものもあるので、これからABテストを始めよう という方は参考にしてみてください!

ABテストツール

●Google オプティマイズ
Googleが提供しているABテストツールです。無料で利用できるので、初めてABテストを導入するのであればオススメのツールです。
【メリット】
・無料で使える
・操作が簡単
【デメリット】
・テストの目標設定数が少ない
・無料版だと同時にできるテストに制限がある

●Optimaizely 
こちらは有料のABテストツールになります。様々な機能があるためより精度の高いテストが可能です。
【メリット】
・詳細な設定が可能
・目標の設定に上限がない
・同時に複数のテストを制限なくできる
【デメリット】
・導入コストが高い
・日本語版がないので導入のハードルが高い

まとめ

効率よくサイトを改善していく上でABテストは必要不可欠です。ですが、導入に踏み切れず中々実施できていないサイトがまだまだ多いようです。
また、いざ運用し始めても思うように成果が出ずに、途中で断念してしまう方もいるかと思います。施策立案や分析にはある程度コツがいるため継続していくことが大切です。
導入自体は難しくはないので、まずは初めてみて根気よく続けていきましょう!
この記事がABテストを行う人のためになればと思います!是非自社のサイトの改善に役立ててください!

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