「Webサイトを作ったのに中々注文が入らない・・・」
「サイトのCVRが低く、どうしたらいいのかわからない・・・」
Webビジネスを始めて間もない方だと、「Webサイトを作ればすぐに成果が出る!」と考えている人も少なくないかと思います。
ですが、Webサイトもリアルのお店と同じで、ただ作っただけでは商品やサービスを買ってもらうことはできません。
また集客を行ってWebサイトへのアクセスを集めたとしても、サイトの中身に問題がありCVRが低い場合、中々成果に繋がらない事があります。
そういった場合、Webサイトの改善を行っていく必要があります。
この記事では、
・サイト改善がなぜ必要なのか
・CVRを上げるために見直すポイントと改善点
について解説していきます。
サイト改善が必要な理由
Webサイトを作った後、「Web広告などで集客をしてアクセスを増やす」 というところまでは行う方が多いかと思います。
ですが、どれだけ多くのユーザーを連れてきてもサイトのCVRが低いと、広告費だけがかさんでいき利益が少なくなり採算が合わなくなってしまいます。
例えば、あなたのサイトに毎月1万人のユーザーが訪れているとします。
ユーザーを1人サイトに連れてくるのに100円かかるとした場合、毎月 広告費は100万円かかります。
その場合、実際に購買や成約に繋がるユーザーは、
●CVRが0.1%だと 1000人 × 0.1% = 100人
1人あたり成約させるのに 広告費は 1万円 かかります。
もし商品が1つ売れることで8000円の利益が出る場合だと、利益は広告費を引いて-2000円の赤字になってしまいます。
しかしサイト改善をしてCVRが上がったとします。
●CVRは0.5%まで上がると 1000人 × 0.5% = 500人
1人あたり成約させるのに 広告費は 2000円 になります。
そうなると、同じく8000円の利益が出る商品でも、6000円の利益が出ることになります。
このように、同じ数のユーザーを集客したとしてもCVRが少し上がるだけで、成約数や利益に大きな効果が見込めます。
なのでWebサイトができて、ある程度ユーザーをサイトに集めることができたのなら、サイト改善に取り組むことが重要となります。
サイト改善の注意点
サイト改善を行う際は次のことに注意して進めてください。
「何となく」で改善案を出すのではなく根拠を持って行う
当たり前だと思うかもしれませんが意外とできていない場合が多いです。
根拠と言っても主観的なものではなく、事実を元にした客観的な根拠である必要があります。
方法としては、GoogleアナリティクスなどのWeb解析ツールを使ったり、サイト改善が進んでいる競合サイトを参考にするのが良いでしょう。
また改善するポイントも目につくところからではなく、優先度高いところ(よりCVRが上がるところ)から進めるようにしましょう。
デザインや見た目を変えるだけの改善はNG
よくサイト改善を聞くと、サイトのデザインを変えたり、Webサイト全体をいきなりリニューアルする方をよく見かけますが、あまりおすすめしません。
理由としては、次のことが挙げられます。
・今まで僕がサイト改善を行ってきた経験上あまり効果がなかった
・効果のある・なしに関わらず「何故CVR上がったか」分析しづらく次の改善案に繋げにくい
・外注などすると費用がかかる割に効果出ない(最悪CVRが下がる場合もある)
サイト改善をする際はデザインなどの見た目の改善ではなく、まずは訴求文(キャッチコピーやメリットの記載)などから見直すのが効果的です。
また全体を一気に改善するのではなく、効果の高い個所から部分的に行うのがオススメです。
どこから改善すればいいの?
改善ポイントの見つけ方
いざサイト改善を行う!となってもどこから手を付けてもわからないかと思います。
そういった方は次の順番を意識して改善すべき場所を見直してみましょう。
1. まずはGoogleアナリティクスでどのページに問題があるのか分析
2. 遷移率(次のページへ遷移する人の割合)が低いページから分析する
3. 問題のあるページが見つかったらそこを細かく分析
4. ページ内の直帰率などを見てどこに問題があるのか仮説を立てる
最初はサイト全体を見てどこがボトルネックなのかを探った後で、問題がありそうなページを細かく分析していくようにしましょう。そうすることで改善の優先度が明確になります。
最初から特定のページを細かく分析してしまうと、改善に注力した割にあまり成果に繋がらない といった事態におちいりやすくなります。
もし改善ポイントが見つからない場合は・・・
実際にサイトを分析しても問題個所がわからなかったり、分析の仕方がイマイチわからない と言う方に、サイト改善をする上でのセオリーをお教えします。
改善点が見つからない方は参考にしてみてください。
CVに近いポイント改善する
「問い合わせフォーム」や「商品ページ」などユーザーの購買に繋がる直前のページから改善を行うと高い効果が得られます。こういったページに来るユーザーは購買意欲が高いため、少しの改善度でも成果に繋がるインパクトが高くなります。
「フォームは使いやすいか?」
「商品の魅力をしっかり伝えられているか?」
「どういう情報があればユーザーは注文してくれるか?」
などを意識して改善案を出してみましょう。
ユーザーが最初に訪れるページ
「TOPページ」や「ランディングページ」など、ユーザーが最初に来るページも改善優先度が高い傾向にあります。
これらのページに問題があると「そもそもサイトが見られなくなってしまう」恐れがあるので、しっかりと見直しましょう。もしGoogleアナリティクスなどのWeb解析ツールで、直帰率が低いのなら改善の優先度は高くなります。
そういった場合は、「サイトへの流入キーワード(または広告文)」と「サイトに記載している情報」とにミスマッチがないか確認しましょう。流入キーワードからユーザーの検索意図を考え、サイトに来たユーザーが知りたい情報をサイトに載せるようにしてください。
また直帰率が低い場合は、ページのファーストビュー(ページ来た時に一番最初に表示される部分)に問題がある可能性があります。
その場合は、ページの上部にユーザーが「このサイトは自分の悩みを解決してくれる!」「ほしい情報がある!」と思わせるような内容を表記するようにしましょう。
サイト改善案の出し方や改善の進め方は?
ここまでで、サイト改善のセオリーや問題点の見つけ方はお伝えしました。
ですが、実際に「どのような改善をすればよいか?」 または「進め方がわからない」といった方もいらっしゃると思います。
それらについてご説明します。
どうやって改善案を出せばいいか?
サイト改善案を出す場合は、Googleアナリティクスなどの解析ツールの数値データから、ユーザー心理や行動がどのようなものか仮説を立てて、それに対する解決案を出す のが一般的です。
ただし数値データだけでは仮説を立てづらいと思います。
そういった場合は、顧客アンケートや問い合わせ内容などのデータと組み合わせて見ると、仮説が立てやすく改善案にもつながり易くなります。
また、改善案を出す上で手っ取り早いのは「競合他社のサイトをマネする」ことです。
ただし表面的な部分をマネするのではなく、「どういうユーザーニーズに対してそうしているのか?」を考えた上で、自社サイトにも反映するようにしましょう。
Webサイト改善の進め方
改善案が出た後はどのように進めるのが良いかを知っておきましょう。
次のことを参考にサイトの改善を行ってみましょう。
ABテストを活用する
ABテストとは現状のサイトをAパターン、改善案を反映させたものをBパターンとして、Webサイトに訪れたユーザーに対してそれぞれのパターンを50%ずつランダムに表示させ、どちらの数字が良いかを見て判断する手法を言います。
主観ではなく数値で客観的に判断ができるため、本当にその施策が有効かどうかを正しく評価でき、無駄なく改善を進めることができます。
ABテストを行うためのツールは無料のものから有料のものまでいくつかありますが、オススメは「Googleオプティマイズ」です。このツールは無料で利用することができ、基本的な機能が揃っています。
改善があまり進んでいないのであれば、まずはGoogleオプティマイズの利用を検討してみましょう。
もし時間ないのならそのまま反映させてもいいが・・・
もし時間ないのならそのまま反映させてもいいが・・・
サイトの流入数が少ない場合はABテストに必要なデータが溜まるまでに時間がかかってしまい、改善の進み具合も遅くなってしまいます。
そういった場合は、ABテストをせずに効果が見込める部分を反映してしまうのも1つの手段です。
しかし、その場合は必ず改善後の数値を分析するようにしましょう。
そうしないと、改善内容が正しかったか評価できなかったり、改善後に数値が下がっていても気づかない危険性があります。
改善後の数値を分析する場合は「CVRが上がったか下がったか」だけでなく、改善したページの遷移率や直帰率などを細かく見て、「何故そうなったのか」を仮説を立てながら検証してみましょう。
そして、その仮説を元にして次の改善案に繋げていくことで、より成果が上がりやすくなっていきます。
まとめ
以上、Webサイトの改善に関する基本的な事から、実際に改善を行うための情報をお伝えしました。
最後に大事な部分をもう一度まとめます。
・同じ流入数でもCVRによって成果数や利益が大きく変わる
・広告費を無駄にしないためにもサイト改善は重要
・改善案を出す際は必ず根拠をもって出す
・やりっぱなしではなく改善後の数値を分析する
・仮説を立てながら次の改善策につなげる
是非この記事を参考にサイト改善を行ってみてください!